牛乳パックは防水加工された紙で出来ている。災害の避難時にはこの牛乳パックを使って様々な応急道具を作ることができる。ここでは、牛乳パックを使った食器類の作り方を紹介しよう。
牛乳パックからスプーンを作る
牛乳パックの底辺部を利用してスプーンを作ることができる。写真に切り取りラインを入れてあるように縦に切っていく。パックの底辺部分がスプーンのさじの部分になるように切り取る。
牛乳パックから切り取ったスプーン。4つ角があるのでひとつの牛乳パックから4本のスプーンを作ることができる。
牛乳パックで作ったスプーンでカレーも問題なく食べることができた。
牛乳パックからコップを作る
牛乳パックからコップは簡単に作ることができる。適当なところでパックを輪切りにすればコップになる。コップとして使用するなら半分程度の高さで切り落としたほうが使いやすい。
牛乳パックから箸を作る
急な避難場所で案外入手がしにくいものが箸だ。缶詰など食べ物は調達できても箸がなくて困ることは多い物。そんなときに簡易の箸も牛乳パックで作れる。
パックの端の角部分を5ミリ程度まっすぐに切り落とす。この時に底辺部も四角く切る。これを2本作る。
多少持ちにくいが箸の代用として使える。パックの底辺部分があることで物をつかむときの強度が保てる。箸の方向や持ち方などは実際に使ってみて使いいいように工夫してほしい。
牛乳パックから深みトレイを作る
避難時にカレーなど汁気のある食べ物を食べるときに必要なのが深みのある皿やトレイだ。これも牛乳パックが役立つ。
牛乳パックの開け口の閉じている部分を底辺する。そしてその上面の一辺を切り抜く。これで深みを持つトレイとして使える。縦長だが、ラーメンのなどの汁気のあるものもこの中に入れて食べることができる。避難場所でひとつの食べ物を分け合って食べるときなどにも便利だ。
このトレイにごはんを入れてレトルトカレーを入れてみた。牛乳パック製のトレイでカレーのルーも漏れることがなくおいしく食べることができた。
牛乳パックから平皿やまな板を作る
牛乳パックを全部開いて一枚の紙状にすると平皿やまな板などとして使うことができる。パックの内側を表にして使う。平皿として使い持ち上げるときは、パックの折り目から曲がることもあるので扱いに注意したい。
牛乳パック災害に役立つツール
防水加工された紙でできた牛乳パックの使い方はまだまだある。中味を飲み終わってすぐに捨てるのではなくいくつか保管しておくと役立つと覚えておくと便利だ。