ウクライナ戦争の激化を見越してか、スウェーデン政府が国民へ非常事態への備へを呼び掛けるパンフレットの配布を開始した。このことはウクライナ以外の国にも危機感が及んでいる現実を実感できることである。
32ページの危機や戦争への備え
パンフレットは「In case of crisis or war (危機や戦争が起きた場合)」とのタイトルで32ページに渡るもの。

スウェーデンに住むすべての人への警告の呼びかけ。
パンフレットはスウェーデンに住むすべての人々に対して警告を発する文章から始まる。

国民へ鼓舞する呼びかけ。
実際に危機に陥ったときは1週間は自分で自身の管理はできるようにと具体的な準備の方法を紹介していく内容になっている。

身を守る方法。
状況に応じての身を守る方法をイラストを交えて紹介している。

非常用持ち出し品一覧。
非常時に持ち出せる準備をしておきたい品の一覧。私たちには災害時の非常用持ち出し袋として馴染みがあるが、戦争を意識しての準備はまた違った緊張感が漂う。

シェルターへの避難。
地域が攻撃されたときに備えてシェルターへの避難についても説明されている。数日はシェルターで過ごせる準備はしておくように勧めている。

テロに遭ったときの対処方法。
テロ攻撃に遭ったときの対処法についての説明。私たちは災害時の避難訓練は行うが、テロ対策の避難や対処方法については経験値は低い。

非常時のサイレンの説明。
非常時のサイレンの鳴らし方についての解説が最後には書かれている。空襲警報にあたるサイレンを鳴らすときにルールやラジオで情報を得る時の放送局についてなども書かれている。
日本では戦争はあってはいけないものという前提で物事を進めるため、戦時を想定した避難や対処方法などについて行われることは少ない。しかし、現実には日本もいつ戦時に巻き込まれてもおかしくない時代に私たちは今生きている。スウェーデンのこのパンフレットの一部を見て、私たちも緊張感を持って日々を過ごすことを認識すべきではないだろうか。